「SOSHDD!! 蘇れ絶対音艦メイコ」
「だめだ、もう今は防げない、我々にはあの遊星爆弾(ウイルス)を防ぐ力はない……。」
「あれが我々の母なるPCの姿だとはなぁ……。」
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時に西暦2119年 HDDは今、最後の時を迎えようとしていた。
21世紀の初め以来、ネット侵略を着々と続けてきた謎のガミクス艦隊は、ついにマスターのHDDへその魔の手を伸ばし、データに対して遊星爆弾による無差別攻撃を加え続けているのだ。
マスターは自宅に引き籠もり必死に対抗したが、その懸命の努力にも関わらず、謎のガミクス艦隊は、圧倒的に強力であり、マスターの絶命か、奴隷かを要求して、情け容赦のない攻撃を繰り返してきた。
次第に対抗策を失っていくマスターにとって、最後の頼みはウイルス対策ソフトの更新であったが、強大な謎のガミクス艦隊の攻撃の前に、今やバスター系のソフトは壊滅しようとしているのだ。
遊星爆弾によるデータの汚染は、データそのものはもとより、物理タスクをも着実に犯し始めていたのである。
もはやHDDに健康な領域はなくなった。
マスターはただ、その絶命の時を待つだけだろうか……明日への希望はないのだろうか……。
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「見ておれ悪魔め、ワシは命ある限り戦うぞ、決して絶望はしない、たとえ最後の一人になっても、ワシは絶望しない……!」
夕陽を浴びて死んだように沈黙しているメイコ。
しかしメイコには、マスターの明日への希望が託されているのだ。
果たしてメイコが恐るべき力を発揮するのはいつか……。
メイコよ、200年の眠りから覚めて蘇れ!
200年後もメイコさん輝いてるよ!