ボーカロイドの館 ~The mansion of fear~
ある日、リンとレンは森の道で迷ってしまいました。
日も落ちて暗くなり辺りからはオオカミのような獣の鳴き声が聴こえます。
森の夜はとても危険です。
どうしようと困っていた時、二人は一軒の立派な洋館を見つけたのです。
月明かりの中、綺麗な花が咲き乱れる広い庭はとても綺麗に手入れされていて
所々に羅列してある素晴らしい石の彫刻や美術品の数々に二人は安心感を覚えました。
「ここなら人が住んでいるに違いない」
リンとレンはその洋館の住人に事情を説明し、一晩泊めてもらう事にしました。
洋館の住人はとても親切な人たちで「それはそれはお困りでしょう」と二人を快く迎い入れてくれました。
館の主人はやさしく見守ってくれそうなとても美しいお姉さんでした。
流石のレンも照れてしまい思わず顔を背けてしまいます。
執事のお兄さんはとてもカッコ良い紳士でした。
リンはすっかりめろめろになって身体の力が抜けてしまいました。
もう一人の若いお姉さんはとても美しい声で二人を歓迎する歌を歌ってくれました。
二人はその感動的な歌声に心が震えました。
二人は洋館の住人の三人に囲まれながら楽しいひと時を過ごし、
翌日、二人は住人にお別れを言い無事に家路に着く事ができたのです。
リンとレンはこのやさしく楽しい一宿一晩の恩義を一生忘れることはないでしょう。