ツカマリビト
誰にも嫌われる事の無い様
当たり障りの無い作り笑顔・笑顔
「もういやだ」と叫ぶ君は被告席
「気持ちはわかるよ」と呟く傍聴席
どこかで話されるお偉いさんの会議
僕らに渡されるどこにも合わない鍵
道路に横たわるモノに何も感じない
これが大人になったことの証か
小さな頃夢見てた場所に
私は今、立てていないでしょうね
人生と言うものには定型があるという
小・中・高に、就職・結婚がそうなんだと
このレールに乗れないと誰かが後ろ指指す
もしくは逆にあなたが誰かの指を刺す
現実という壁が少しずつ僕らを潰し
未来と言う最後の砦を奪われる
それら全部が一度に押し寄せパニックになり
「もういやだ」と気づけば被告席
勝訴だとか敗訴とかじゃなく
僕は僕で生きて行けたらと思う
下らぬ事聞いてもらったね
それではまたどこかで会いましょうか