灰と青春【初音ミクオリジナル】
「灰と青春」
出会った頃の君は
あどけなさを残したまま
わたしに夢を語ってくれた
暗い迷路に全てを賭けた
隣り合わせの灰と青春
君は初めて生命を奪った
自分の夢のために奪った
剣を握った指を剥がして
肩を震わせる君を見ていた
隣り合わせの灰と青春
わたし達は慣れてゆく
死色の迷路と生きるための略奪
生命に値札をつける日々
「怖い」も「痛い」もねじ伏せて
君は今日も階段を降りる
夢は悲壮な決意に代わり
足に絡みつく鎖のようだ
「もっともっともっともっともっと…強くならなきゃ…」
うわ言のように君は呟く
誰かから奪ってきたように
誰からも奪われないように
隣り合わせの灰と青春
二度と返らない あの頃の笑顔
何度も何度も君は手を洗う
もう 落ちないよ
こんなに馬鹿だと思わなかった
置いて逃げるくらいできたでしょう?
ねぇ…いつまで寝ているの?
ねぇ…
隣り合わせの灰と青春
君は僅かな灰になり
君の描いた夢、君が望む栄光
全ては永久に失われた
隣り合わせの灰と青春
君がここにいたことを
私は忘れないよ 絶対忘れないよ
それが私の青春
私の青春
隣り合わせの灰と青春