【童話?】不思議の国の黒いアリス 5
▼不思議の国の崩壊、あるいは幸福な目覚め
鏡の中にいる女の子は、空色のワンピースに白いエプロンをして、白い絹の靴下を履いています。足元には紺の靴。鮮やかな緑青色の長い髪を二つに結って、頭には白いヘッドドレスを着けていました。そのどれもがレースやフリルやループ飾りや、リボンの付いたロリータ風味で、少女らしいあどけない顔立ちによく似合っていました。
そう、アリスと同じ顔で微笑むその子が、白いアリスでした。だからもちろんアリスには、最初からわかっていたのです。
これは全部、ただの夢だって事が。
「おはよう、ミク」
それが、不思議の国の終わりでした。
(そうしてあたりまえに目が覚めて、家族の笑顔を見られるのはなんと幸せな事だろう!)
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http://piapro.jp/content/xvhv1vmukbu4xglcの続き。
白いアリスは不思議の国に終わりを運んでくる。
というわけで、黒いアリスの話はおしまいです。ここまでお付き合いしてくださってありがとうございました。
もうしばらくロリータと背景とは無縁でいい (´∀`)
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