【GUMI】嘘で在ること【オリジナル】
嘘で在ること
ほら いつも そうやって
嘘みたいな嘘をついて
ほら いつも そうだった
本当は嘘だった
存在なんてしない
幻のようだった
だけど微かな温もりなら残っている
ほら ちょうど そうやって
親指でスクロールするように
流れてった
たぶん きっとそうだった
それでもアナタはワタシを
たった一言で掻き回した
そう 目には見えなくたって
アナタが考えていること
目一杯想像してみるから
もう何も見えなくなって
全てが偽物になったら
もういっそ それごと愛してみせるよ
ほらいつもそうだった
下らない冗談に笑ったアナタの目が
嘘みたいに綺麗だった
何かで塞いでも
そっと隙間から溢れては
あなたの形を
いつも必死でなぞって
確かめていた
心臓と喉の間に
こびりついてるんだ
あの時から
そう目には見えなくたって
ワタシが伝えたい思いの
せいぜい 10分の1 それくらいだ
もう何も言えなくなって
1にも満たなくなったなら
もういっそ それを笑い飛ばしてみてよ
そう目には見えなくたって
アナタが考えていること
目一杯想像してみるから
もう何も見えなくなって
全てが偽物になったら
もういっそ正体をバラしてみてよ
小さな声で唄っていた
あの唄を教えて
もう何もかも失くなって
全てが空っぽになったら
もういっそ そこに意味を加えてみるよ