メランコリック・ニードルワーク
醜い御針子さん
-歌詞-
あの子はいつもキラキラ
気に入らなくてだいすき
欲張りなわたしをゆるしてよ
救えない夜空よりも
この世のおしまいよりも
どんぞこの歌を聴かせたげる
どろどろ 血を吐いて
カラカラ わらうの
できるの?がんばるの?
種も仕掛けもないこのわたしが
だれも知らない魔法手繰って
だれかのマリリンになってみたい
きらめくドレスを縫い上げるけど
だれにも着てほしくなんかない
賛美されるのは所詮わたしじゃない
このドレスを身にまとっただれかさんなの
心の中で色づく
世にも醜い感情
耳をふさげばもうこわくない
あの子の眩しい言葉
極上のヴェクサシオン
むず痒いくらいが心地良い
ふらふら 立ち上がり
きらきら わらうの
出来るよ してみせる
種も仕掛けもなにもないけれど
それでもわたしの針は進む
ガラスの心に触れさせないで
だれの願いも叶わなくたって
夜の色のドレス仕立てるの
だれも知らない魔法紡いで
お姫さまのお針子になりたい
見慣れたドレスを縫い上げるけど
それはもうわたしのものじゃない
賛美されるならわたしじゃなくていいの
だれかわたしのドレス着こなしてみせて