【鏡音レン・アペ】日向待ち【オリジナル曲】
ニコ動にうpしたものです!
歌詞↓
乾いた土の上を
歩く音がしゃりしゃり鳴いて
あゝ 遠くも近くもないの
春を待つ、今
1
瞼の重たい
体を起こしながら
少し前までの
季節思い出して
身体に染み込む
冷たいこの空気ほど
実に確かなものなどはありはせぬ
しゃんしゃん鳴った猫の鈴
路地裏に導いて
しんしん降った雪の中に忘れたあの影
だんだん積もっていった
あたたかさへの愛しさを
溶かして
かじかむ手のひらには
いつか触れた貴方のような
あたたかいぬくもりほど
欲しいものはありません
東から昇るのは
今日の始まり告げる太陽
遠くの地で綻んだ
春のような あゝ
2
最後の音色を
聴いてからもう幾月
桜色をした
淡いこの記憶は
数多の命の
芽吹く様を見たなら
それは貴方の訪れを
感じたときでしょう
りんりんなった猫の鈴
風が騒ぎ出して
しんしん降った雪などは
すぐに溶けてゆき
だんだん香ってくる
細くしなやかな花の香は
流れて
両の目を瞑れば
それは矢のようにはやく過ぎ
在って当たり前なほど
単純にみえるのでしょう
されど貴方を待った
わずか幾月の歳月が
伸ばす首がないほどに
長いものでした
あゝ
もう文など書かずとも
すぐに逢えるでしょう