歌詞設定作品

[1]

綺麗なだけじゃないでしょうね
星に為った物語 夏の匂いがする

風に靡くくらい 軽く移ろう
ゆびきりをしてみたよ
守り方は知らない

耐えてみれば すぐに判る...

STARS

羽旨マボル

羽旨マボル

 題名とサビの複数形のSがポイントです。
「ほんとうに好きになる人は一生で1人」とか聞くけれど。
一生憶えている様な好きになってしまった人は、私には3人も居て―。
それぞれに一途なのだけれども…「複数の人に対して一途」って…それって一途って言わない。
 それぞれに好きだから「この人が」って選べない…。
そもそも選ぶ必要は無いし、選んだところでどうしようも無い…。
でも、コッチは一方的にその男達の顔を思い浮かべて温もりを感じている。
そういうことを歌詞にしました。
MEGが「STAR」という唄でSTARを(好きな)人に喩えていたのでその真似をしました。

 1番の平歌部分は、「死」について考えて作りました。
自分が死ぬときに何を思い浮かべるか、浮かべたいか。
きっと、浜辺で暖かさに包まれて夏の青い空と白い入道雲を見ている視界を思い浮かべて
死ぬだろうし、それだと気持ち良く死ねるなと思いました。
死んだ命は星に成るのだとして…、生きている人がその星を見たときに
星は単に輝いて綺麗。
だけれども、その綺麗な星が死ぬまでの間(つまり生きているとき)には
汚いこともきっと色々有って、きっと意外な経路を辿って終には亡くなって星に成ったはず。
そういう歌詞です。

 自分が今生きている理由は何なのだろうと考えてみて。
きっと理由は1つ。
好きな男に再び偶然出逢えることを期待しているから。
だから命を毎秒引き延ばしている。
 好きという気持ちが無かったらもうわたしは、このGame(人生)はcontinueしていない。
一秒一秒私は「この人生を続けますか?」と訊かれている。
そしてそのときに私は一秒一秒応えている「はい、続けます」と。
そうだとしたら、私が老いれば老いる程「好き」という気持ちが強かったということ、永かったということが証明されていく。
そうやって考えれば、年老いた顔の人を見たときに老いていれば老いている程、その人は誰かを想う気持ちが強かったのだと感動できる。
「老い」を後ろ向きではない形で受け止めることができる。
そういう意味を2番の平歌部分に籠めました。