歌詞・カードジャケット作品

ジャケット画像

Blank

BIRUGE

BIRUGE

KAITOにオリジナル曲を歌ってもらいました。初うpです。詞は貰い物です。
VOCALOID事情はよく知らないのですが、男性ボーカルが使いたかったのでKAITOを使ってみました。調教難しい…。コーラスでこっそりミクとリンも参加してます。絵は自分で描きました。いまいちKAITOに似なかった。
気の向くままに作ってたら6分を超える長い曲になってしまいましたが、最後まで聴いてくれると嬉しいです。

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4792008
--------------------

そこは本当に嫌になるほど、何も無い街で
僕は毎日絵を眺めて暮らしていた。
そこは本当に何も無い街の、ささやかな美術館で
僕は本当につまらない日々を送っていたんだ。

ある日気がついた。
美術館のすみにかけられた、もう何も入れていない額縁。

真っ白な子鹿が居るって。


額縁を超えのびやかに跳ね回る
コラージュの森であそんで、静物画の隅でおやすみ。

つまらない街の美術館で君は本当に自由で
ぼくも少しだけ自由になれた気がしたんだ。



かわいらしくて、のびやかで。
小さな美術館は君を見に来る人達で一杯で
僕は少し誇らしかった。

ある日気がついた。
君のしっぽが欠けている、昨日は確かにあった君のしっぽ。

君が徐々に消えていく。


跳ね回るその足が、しなやかな背中が。
消えていく。
愛らしいその瞳も小さなその鼻も?
消えていく。


そこは本当に嫌になるほど、何も無い街で
誰もが忘れたあの額縁の前で
僕はずっと君の事を待っているよ。


ある日気がついた。
君が居なくなったのは。
きっと君を見てる間、ずっとなにも無い額縁を思い浮かべていた
僕のせい。



嫌になるほど、何も無い街をでて
僕は君を捜しにいくよ。