【off vocal】雪桜/重音テト
BPM150
桜の花弁 鬱陶しいのに
雪まで散るなよ腹が立つから
四月って何だ？
負債引きずるような冷気が春服のアタシ苛む
決意した筈の体 どこ行った？
毎度毎度自らを放棄 半端にまたぶり返す正気
心も寝そべってりゃ ある意味楽なのにさ
熱すぎる理想抱いて焼死 現実見て温度差で動悸
風邪引いちゃうよ 勘弁してよ
売れ残ったカイロは
とっくに冷え切っちゃってさ
早く自力で体温調節できるようになりましょね
アタシ恒温動物だし
だけど だって敏感なんだもん
アタシめっちゃ弱いんだもん
なんて 言い訳しても
桜は散り 雪は溶け 空の青は深まり
アタシを見下ろす木々よ
最高十八度 最低は氷点下一度
迷惑してるんだよ まだアタシは変われるけどね
例えば 夜明けの光が
胸を抉り目に突き刺さる様に
君にとっての希望が 絶望に返る
スタートの位置は昨日次第
嘆くだけなら一生ハードモード
上手く波に乗りたいな
あるいは揺蕩っていたいな
溺れるのは慣れないや
だからあったかい季節は嫌なんだ
だけど雪降れなんて言ってないだろ
だって繊細なんだもん
アタシめっちゃ脆いんだもん
なんて 聞いちゃくれない
頭上で青々茂る 木漏れ日なんてモンじゃない
恒例の流行病
来る腐敗の季節 最低だ そんな道標
変わるなら今が最後のチャンスだよ
やってできるんだもん
アタシめっちゃ伸びるんだもん
繰り返し唱えて
四の五の言わず行こうや 置いてかれないように
躊躇うことは何もない
来る爽快な季節 それがいい それが道標
新しいアタシには 深い青がよく似合うから
