寝待月
寝待月→満月より遅く出るから寝ながら待つらしいです。
秋の夜長に聞いてみて下さい。
ただ眠れないだけ
この夜が明けるまで
気だるい空気さえかき消し
降り続く雨
ほんの些細な事で
少しのすれ違いで
空虚なこの胸の隙間を
吹き抜ける風
街の明かり
冷めない 微熱
一人 ぽとり
今日の月は綺麗で
かじかむこの両手を
包み込むようにただ
繋いだ想いは覚めぬ宵月の夢
「さよなら」と呟き
静かに目を閉じた
そうこれは あの月が魅せる 甘い甘い夢 ただの夢
ただ眠れないだけ
この夜が明けるまで
気だるい空気さえかき消し
降り続く雨
白い吐息
消えない 記憶
一人 ぽとり
今日の月は綺麗で
見上げたこの空に
ぼんやり寝待月
こぼれる涙を風が優しくさらって
未だ残る感触を
確かめるようにそっと
抱きしめた想いはきっと忘れられない まだ
かじかむこの両手を
包み込むようにただ
繋いだ想いは覚めぬ宵月の夢
「さよなら」と呟き
静かに目を閉じた
そうこれは あの月が魅せる 甘い甘い夢 ただの夢