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蒼い花(off vocal)

阿亀屋

阿亀屋

これからのさきの日々が
ふと浮かんで
座り込んだ
皆に笑って欲しくては
ただ笑った
声を飲んじゃった

並木道を揺蕩う朝
居場所ばっか
ただただ探して
空の下眩しい程に
風が吹いた
花が宙を舞った

好きなものを好きだと言えたのなら
それほど上手な人にはなれないから
嘘に隠すんだ 真じゃないんだ
そう思ってまた笑って
桜が散る

特別が欲しかったんだ
ただあなたの心に映る蒼が
造花みたいで
咲き誇る思いが溶けていく
雲隠れの空にきっと何処か探してしまうよ
ねえ聞いて
閉ざしたその口で話して
本当を

我慢の数が部屋を泳いだ
時計は9時
ランプを灯して
擦りむいた傷は今更
痛くもない
傷は痛くないよ

目の奥が輝くくらいに
何も全部あやふやになっていく
それでもその手が嬉しくてさ
また笑った
寂しさは何処か

春に溺れた桜のその麓は
酷くどろけた芳しい願いばかり
そんな花びらを憧れていたんだ
恋焦がれて 思い悩んで
ねえ誰か私を

好きを大事にしたかったんだから
この言葉すらもきっと上手くは解けなくて
可笑しなあらすじの裏側に
普通じゃないこと
右も左ももうどうだっていいよ
ねえ教えて
抱えた孤独を分けてよ
その目のまま

心の痛みも
過去の苦しみも
どうか守って
それがあなたでしょ
十分だ、なんて
言葉を飲み干して
満たして欲しいんだ
かわりのないあなたを

だから呼ぶんだ
指を指されようが
その視界の中に私もいたいだけで
両手を結んで
線を繋いでいくんだ
転ぶなってわかってるよ
大丈夫、大丈夫

そんな夜に淀む
一面の灰模様
グラグラした感情も煩わしく思えてさ
それでももう分かるんだ
きっと明日は晴れるよ

特別が欲しかったんだ
ただ
あなたの心に咲いた蒼が
照らされる様に
眩い晴れ間が頬を撫でる
大きな星座に馳せる思いを
見つけたんだ
まぐれの巡り合わせだけで
それだけのことに惑い惑わし
涙が出ちゃった
いつかの夜明けに繋いだ手を
どうかもう一度と明くる窓辺を
飛び出してたんだ

ねえ聞いて 決めた言葉を
思っていた様なものは何一つないけど
聞いて欲しいの 本物じゃなくなって
私の特別を