電気くらげとたゆたい少女
浮かぶ月眺めてた
ゆれる水面が優しかったんだ
ふわふわり ゆらゆらる
それなのにね
丸くなって
濁ってしまって
腐って終ったの―。
もう、浮かび方すらまるで騙るみたいな
誰かが何処かで笑い過ごした日々の中に
あたしは居たのだろうか?
―今更に思う。
誰かに気づいて欲しくてこの手をのばして、みた。
痺れて、泣かせてしまうだけなの―。
沈む、あたし、色褪せていく
色彩がほら、#000000に落ちていく
ゆらりふわり さらわれたの
海の深く
うたた寝 ゆらる
―とけてしまえ、と含む。
誰かが何処かで笑い過ごした日々の中に
あたしは居たのだろうか?
今更に思う
誰かに気づいて欲しくてこの手を伸ばしてみた
縺れて、溺れてしまうだけだけれど。
誰かと何処かで笑い揺蕩う日々の中に
あたしは居れるだろうか。
微睡んだ先の 夢うつつ
ねぇ、誰か。
沈んだままにもう一度伸ばしてみる
痺れて泣かせてしまうだけ、かなぁ―。
まるであたしみたい
手と、触手を、繋ぐ―。