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「元お姫様と氷の国の王子」の創作に利用した作品

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元お姫様と氷の国の王子

元お姫様と氷の国の王子

グリフ

グリフ

政略だらけのお城住まいにうんざりしていたメイコ姫はある日、お金も地位もすべて捨てて城を出て行った。

贅沢な生活もおいしいご飯も綺麗なドレスもなくなってしまったけれど幸せだった。
山の奥一人働いて静かにくらしていた彼女はメイコ姫ではなく、ただのメイコだった。



帰ってこいと催促してくる使者も途絶え、優雅に一人暮らしを満喫していたメイコ。
麦の穂が実る頃、山の中で一人の男が倒れているのを発見した。
身なりのいい高級そうな服に青い髪。
メイコはそれまで会った事なかったがすぐに氷の国のカイト王子だとわかった。


話を聞くと、カイト王子はネギを持ったお姫様と勝手に結婚をさせられそうになった為、一時避難をするべくこの山にやってきたという。
本人の意思を無視した結婚にメイコも怒りを覚え、カイト王子に同情した。
このまま山の中に放り出すわけにもいかないのでメイコはカイト王子をしばらくの間泊まらせることにした。
(居候なので、カイト王子は倉庫で寝泊りをさせられた)


数日がたった。
始め畑仕事や動物の世話が全くできなかったカイトも徐々にこの生活になじみ始めた。
そんな時、カイトの使者が現れた。
「ネギのお姫様はどこかの国へ行ってしまいました。戻ってきてください」と。




カイトは戻ってしまった。北の氷の国へ。
メイコは寂しかったが、顔には出さなかった。泣かなかった。
城に戻れば、またカイト王子に会えただろう。
しかし、メイコは城には戻らなかった。
メイコが会いたかったのはカイト王子ではなく、カイトだったから。



数ヵ月後、氷の国は驚きの声をあげる。
カイト王子はすべて身の回りを綺麗に片付けて、城を捨てて出て行ってしまったからである。
その向かった先は、言わなくてもわかるだろう。

そのニュースをメイコが知るのは、もう少し後の話である。




***

長くてすいません。
絵よりもむしろ下の話の方がメインになっててすいません!!

前に描いたレンミクの「ネギのお姫様と妖精」の続編っていうかカイメイバージョンです。
同じ世界観で微妙に話がリンクしているのが書きたかったんです。
勝手に「プリンセスシリーズ」と名づけてます。(某鼠とかぶってる)
次はがくリンバージョンを書く予定。