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初音ミクを振り返る

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てきとう怪獣

てきとう怪獣

なんか急にふと、初音ミクの歴史を振り返ってみたりした。

自分的には一番印象深いのが、1986年に登場したファミコン版初音ミクだろうか。
ファミコン版としては第2弾、初音ミクとしてはバージョン5だったと記憶する。
むろん、8ビットゲーム機の音声では、ほとんど歌として成り立たないのは、当時から承知していた。
クリプトンに合併される前のゴルドオンはゲームソフトメーカーとして、ほとんど無名と言ってもよく、もちろんヤマハ製VOCALOIDエンジンなど実装されていなかった。と言うより、当時はそのようなもの、なかったのではないか?

ほとんど電話の時報のような、かん高いつぎはぎ音声と、ファミコン特有の貧弱なサウンドに、それでも我々ファンは熱中した。
ゲームの仮想空間でアイドルをプロデュースする、マンガやアニメではよくある話なのだが、それを実践できるのは初音ミクをおいて他にはなかった。

1990年にスーパーファミコン版が出た時は、その圧倒的なサウンドに驚愕したものだ。
当然のように皆、そちらに乗り換えた。
しかし、何故だろう・・・ファミコン版の時ほどの興奮は味わえなかった。それは、店頭デモで見たプレイステーション版でも同じだった。
やがて私は、スーファミ版を最後に初音ミクから離れていくのである。

あの頃覚えた音楽の知識は、完全に忘れてしまった。
書いた曲も詞も紛失して思い出す事も出来ない。今思えば、よく自分に音楽など作れたな、などと感心するのだが・・・。

2007年に初音ミクと再開した時の話はさておこう。
みんなの初音ミクに関する思い出もぜひ、聞いてみたいと切に思う。
あの時代を共有したファンたちの話を・・・。