白昼夢トラベラー
浮かんでいたのは、
ウサギのお面と私が乗ったアヒルのボート。
その角左、その次右よと
ノンストップで私は泳ぐ。
一丁前にさ、ランドセルを背負い
遠回り、急がば回れさ。
それでどうした? ドラマは起きたか?
のんびりとやってる暇は無い。
焦っちゃうじゃない。
火の玉メロンが落ちてきて、
何とかしないと、
遅刻しちゃうわ!
ねえ、ねえ、何処へ行くの?
金魚が答えました。
「私を捕まえなさい。全てが廻り出すわ。」
あなたを早く捕まえなくちゃ!
「電車が来たわ。」
「切符は買ったか?」
「抜かりはないわ。」
…全部独り言。
そんなことより、車掌が熊だ。
下り坂、崖から飛び出した。
走馬灯のように、
氷の微笑がエンドレス。
何とかしないと、
お昼抜きだわ!!
ほっぺをつねってみる。
キリンが踊りだした。
「私の首に触れて。全てが動き出すわ。」
あなたに早く捕まらなくちゃ!
ふと私は空を見上げた。
星がひとつキラリ流れた。
今日は多分素敵な日。
影法師が長く伸びたら
幸せになる気がしたんだ。
シュプレヒコールを、さあ、私に!!!
へロー へロー 声がするわ。
へロー へロー 声がするわ。
へロー へロー 声がするわ。
へロー へロー 声がするわ。
早く起きなきゃ起きなきゃ起きなきゃ。
ねえ、ねえ、何処へ行くの?
金魚が答えました。
「私を捕まえなさい。全てが廻りだすわ。」
あなたを早く捕まえなくちゃ!
あなたを早く捕まえなくちゃ!
あなたを早く捕まえなくちゃ!
あなたを早く捕まえなくちゃ!