韋駄天羅印【オフボ2mix】
【韋駄天羅印】
曇天 溢水 鉄を孕んで錆びついた手を差して
ほんの一瞬 一滴の温度を鮮明に記憶した
水を含んだ頭で人に成る由もがな
古い痛覚は停止(フリーズ)して雑音(ノイズ)が聴こえない所為?
あなたが濡らす其の道の上 篠突く雨候えば
青が滲んでく群青が誰の目に留まると云ふの?
泣きなさい それでもずっと私は心付くでしょう
頬に余る其の泡沫の熱を確かめて 嗚呼 嗚呼
炎天 混凝土(コンクリート) 空間を経れば朧朧と視覚を捨て
暗転 雷鳴 韋駄天の如く散々と根を刺す
私の放電で響くうつほの軀 誘ふように鳴く閃光
召ませ此の心臓 『どうぞハートを射抜いて下さい』
吐
『なんて滑稽な運命だ』 なんて蔑んだ神様だって
私の酸化した脳内は悟れないようで 審議 thinking
好都合 結果往来だ お利口にとって馬鹿は才能だ
らくがきのように書いた詩を性懲りも無く謳え
singing singing
飛び出せ 其の霹靂の威光に身を候えば
青白く化す透明が私の目に留まるでしょう
泣きなさい そして今宵は雨月の沙汰いとをかし
とほに及ばぬ蝉時雨 故にまぎらわし 嗚呼 嗚呼