【歌詞/曲のみ利用可能】金色の騎士[第8話]
背景を描くにあたり、AM as ちひ様の作品[木と水(背景用)]を模写させていただきました。
少年が旅立つまでに残された期間は、たったの1週間でした。
父は畑仕事はしなくて良い、自由にすごせといいました。
少年はまず、戦いの基礎である剣術と弓矢の扱いかたが知りたいと思い、
父にたずねました。これまで剣も弓も扱ったことがなかったからです。
すると村の鍛冶屋と森にすむきこりがその方面に強いだろうと考え、
彼らを訪ねることになりました。
事情を話すと、彼らはこころよく応じてくれました。
その次の日から朝から昼までは剣術の特訓、昼から日が暮れるまでは
弓矢の特訓をしました。
そして最後の日、少年は朝から少女を連れてます釣りへ出かけました。
「大物が釣れるかしら?」
少女がはしゃぎながら少年に問いかけます。
「うん、どうだろうな。釣れるといいな。」
少年は少女に笑いながら答えました。
誰かが願いを聞き届けたのでしょうか。その日は小さな魚の他に
大きなますが3尾もかかりました。
少女と少年は歓喜の声を上げながら釣り上げたますを魚を入れるか
ごに入れていきました。
「やった、やった!私おおきなますを2尾も釣ったわ!
兄さんはまだ1尾。このままなら私の勝ちね!」
「なんだよ。いつもお前ばっかり釣れるな。
お前の逃がしちまうぞ。」
少年は悔しがって見せました。しかし心では、このまま釣れなくても
全然かまいませんでした。
ただ妹の笑顔が見れるだけで幸せだったからです。
この笑顔を忘れないように。
戦場から必ず戻りふたたびこの笑顔にめぐり会えるように。
少年は強く祈りました。
「読んでくださってありがとうございます。
レンさんとリンさんの絵本的な連作です。
今回は作画方法を若干変えたので雰囲気が異なります。とくにリンの
笑顔が目立つよう努めました。
また、二人を強調するため大きめにかいたので「グリーンジャイアン
トか!?」という感じですがそこはスルーで・・・
大変申し訳ありませんが、金色シリーズは絵の背景素材としての
ご利用はご遠慮させていただきます。」