おかえり。きっと言うよ
32作目です。新入学・就職シーズン、その前に訪れる別れを
皆様はどう受け止めますか。
同じバス停でずっと会っていたね
制服とたまにジャージ 特別じゃない日々
話しかけてきたあなたに驚き
とりとめのない返事をした事を覚えてる
「うまくいかない」とこぼす事も多くて
「頑張れ」と知ったふうに背中押したけれど
私は頼りにされたかな?
答えはすぐ出るものじゃない
自分らしく生きてみたい 叶うのならば
何かに夢中になれたかも 何かにつぶされる怖さも
今はあなたに話せない ああ つら過ぎて
少し暖かい朝にバスを待つ
「この春でお別れです」 遠くまで行くんだね
「さみしくなるね」と答え 空を見る
どこにでもある風景 泣けるほど弱くない
「顔も見たくない人がいる」と言ったね
悲しいな そんなことで絆 絶っていくの?
あなたは優しい人のはず
冷たい言葉は嘘でしょう?
誰も迷いはあるけれど 素直に生きて
一人で暮らしていくうちに心がほどけていくでしょう
今はあなたを見守るよ 大人らしく
あなたがもしも傷ついたら
一人で泣いてもいいけれど
たまに帰ってきた時は 笑顔見せてよ
私はまだここにいるから 大事な物がまだあるから
澄んだ空に届くように 「おかえり。」
きっと言うよ