レモン賛歌
この果てしない砂漠の中でかすかに
見えているのはオアシスか蜃気楼か
日照りの中やむこと無いこの渇きを
潤す雫をずっと求めては彷徨う
誰かの苦悩を食べて安心して眠りにつく
喉につまらせて目が覚め慌てて空をつかんだ
ああ、ただ今だけは気休めの音楽を鳴らそうよ
苦笑いしてさ
思いがけずどこかの誰かの心と
共鳴するかもだなんて淡い期待しながら
誰かの寂寥を借りて暖を分け合い眠りにつき
誰よりもナイーブで凍える夜を越えていこうよ
たとえ君の笑顔に手が届かなくたって
風向きは多分変わるさ
いつか何もかも笑い合える日が来るなら
気長に待つとしよう そのときが来るまで
砂嵐の切れ間 振り向くとまたどこかで 雫の流れる音が聞こえた
優しくなれそうな今日くらいは うずくまらずに前を向いて歩みを進めよう
lalala…