凍傷
ざらついた言葉だけが宙を泳ぐ 枯れた現実
ぎこちなく踊るような世界にわたしは連れ出される
濃くなった淀みの中 飽き飽きな表情の君
できるならその手を取って 今すぐに抜け出したかったのに
遠い午後を待ってるだけ
ここにある心はいつも冷たくひび割れて 何もつかめないの
微かに残る体温はまだ君を巡らせていた
照らす陽光 暗くなる影 思い出せない笑顔
奪われた日々 引き換えの痛み 行き場のない憧れ
願えばほらすり抜けて
ここにある心はいつも冷たくひび割れて 何もつかめないの
微かに残る体温はまだ君を離さぬように
消えてゆく空想の縁で最後に聞いた柔らかな声を
なくさないように繰り返す 感覚の凍りついた朝