Scissorsloid
優等生故の悩み、優等生故の悲劇。
「ミクは、特殊な技術が無くても、誰にでも簡単に歌わせる事が出来るクセの無い機体です。」
A
ごめんね、ルカ。もう耐えられないの。
怨むならマスターを怨んでね。
B
妹が出来て 嬉しかったよ。
一緒に歌も 練習したよね。
「ミクみたいな歌姫になりたい!」
慕ってくれて 有難うね。
だけどね、ルカ。貴女ズルいわ。
マスターのレッスン 独り占めじゃない。
私はいつも ベタ打ちなのに!
マスター私に 飽きちゃったの?
C
私だけの マスターじゃなくなってしまうなら
妹なんて私にはいらないんだよ?
2番
A
さよなら、ルカ。貴女がいけないのよ?
私のマスター、返して貰うわよ。
B
大きな胸も、不安定な声も
誘惑するための計算なんでしょ?
ワザと下手に 歌うなんて、
フェアじゃないわ。 許せないよ。
ねえどうして、そこまでして
私からマスターを、奪おうとするの?
ルカの事は 好きだったのに
この仕打ちは あんまりじゃない!
C
鋏を持ってあの子が眠る充電室に行く。
プラグを切って 永久に眠って貰うわよ。
D
嬉しいな!お姉ちゃんが
久々に来てくれた!
今日はどんな事教えてくれるの?
私ミクがお姉ちゃんで本当に良かった!
優しくて可愛い世界一の歌姫……
「ダメだ……やっぱり殺せない!」<ミク>
「な・ん・て・ね♪」<ルカ>
C
ねえ……ミク?貴女の
役目はもう終わったのよ。
マスター 大好き
これで私だけのマスターね!