宇宙旅行とスカートの中
宇宙旅行に出かけたから肌がカサカサ
気にしないふり
無重力だから頭の中がぐるぐる
ぐるぐるぐる
誰にも気付かれないように頑丈なヘルメットと
酸素ボンベを2、3本黒いリュックに詰め込んだ
お気に入りのお菓子を忘れないように詰め込んだあと
大好きなあの子の写真を大切にしまう
今夜僕はそっと家の屋根からロケットに乗り込んで
機長にあいさつ
ざわざわゆれてる小さな心臓
風のせいじゃないよ
期待してるんだ
こわくない
きっと銀色ピカピカ宇宙人に会ってみせる
彼らはずっと火星でじっと地球侵略考えてる
僕が阻止してみせるよ
あの子のスカートの中とこの宇宙は
少しだけ似てることに気が付いたんだ
魚が泳いでるのはきっと気のせいなのだろう
ブラックホールに呑まれてるのは気のせいじゃない
僕はそっと銃を取り出してロケットから降りた
機長にあいさつ
この先着くのは火星だと確信した
今は期待してるんだ
あぁ、あの子のスカートの中
あぁ、宇宙と同じ世界だった