時重に撓んだ古き不可思議
作詞:namak
青嵐吹くと帰還する 夜叉の約束 沈む鐘
遊塞虚実 卦を裏返し 辺鄙な神秘の門扉を拓け
酌めども尽きぬ迷妄の底に うねる塊目籠で浚う
抜けば玉散る文化包丁で 大暗黒を吊るし切り
滋味豊良たる肉盛りて 御伽の骨の間から見る
理異なる深淵科学 覗く僕らは、かわり異形(モノ)
君の人魂角燈にして 渾沌の途を鼻歌交じり。
偲ばず行けばけもの道 燈影散じ桃木照らす
魔居る虚空を後ろに提げて 千里を走るトランクに詰めた
真隣纏わる人文装置 旅路に待つは、えそら奇態(ゴト)
南蛮渡来の数に挑みて 銅の太鼓で楽隊は行く
夜の巷に鬼の内裏に 地相睨んで柄杓踏む
密造された平々の声が 打った琥珀の飛礫を拾い
常世に放れば叫ぶ怪歳。