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誰が為 凛として咲く 愛し 狂おし 恋桜 いつかまた出逢えると 信じて別れたあの日 貴方だけを愛し抜き 待ち続けると誓った 貴方がくれた約束 支えにして一人歩む 瞼を閉じればいつも 優しい貴方の微笑み(えみ)浮かぶ 誰が為 凛として咲く 愛し 狂おし 恋桜 願わくば わたしの想い 花風に乗せ 伝えた...
恋桜
Sheila
「恋桜」は一つの物語になっています。 イメージの元となったのは源義経の恋人、静御前です。 (最終的にはオリジナルの物語ですので、実際の静御前像とは異なります。) * * * * * 昔々、心より愛し合う若い男女がおりました。 しかし、とある事情により二人は引き裂かれてしまいます。 別れの際、男は「どれだけ時を経ても必ず帰ってくる」と約束を残しました。 女はその約束を支えに、二人の想い出が詰まった桜の元へ通いながら一人生きます。 ところが数年後、男と別れる原因となった者のところへ嫁ぐことが決まり、女は想い出の桜の下で自害します。 その後、桜の精となった女は愛する人との再会を信じて、千年以上の時を経て美しい花を咲き続けるのでした。