ボクはダチョウの声を聞きながら、ライオンに恋をする。
キミが話すときは たいてい姿が見えないし
いつもそこにいる訳じゃないけど
なぜか キミのコトを意識してしまう
たいした話じゃないはずなのにね
キミと出会うことはおそらくないから
普段はそんなに想わないけど
たまに声を聞くと ドキドキしてしまうよ
それはいつも ささやくような言葉で
ボクに語りかけてくるんだ
その声は奇跡 その響きはハーモニー
小雨の日の 雨音の調べのように
ボクのこころを落ち着かせるんだ
キミがいないときは そんなに寂しくならないし
他のことばかり考えてるけど
ひとたび 声を聞くともうダメなんだ
ホントのキミじゃなかったとしても
キミを見ることはめったにないけど
よく似た声の人がいるから
その声を聞くと ボクはそっと目を閉じる
それはいつもの ささやくような言葉で
ダチョウの1人が言ったんだ
その声は奇跡 その響きはハーモニー
目を閉じたまま 流れる調べによせて
ボクはライオンに恋をする
それはいつも ささやくような言葉で
ボクに語りかけてくるんだ
その声は奇跡 その響きはハーモニー
小雨の日の 雨音の調べのように
ボクはまだ目を開けない
謙虚なライオンが最後に言ったんだ
「どうぞ、どうぞ」、と。
そこでやっと ボクは目を開けた