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「【曲つきました!】 リトル・アルゴ」の創作に利用した作品

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ぼくの取る舵は揺らぐことなく
真っ直ぐにきみを目指す
そこに待つ景色 波の高さも
かまわずに進んでいく
夜空の端 見上げる星座より
頼りない明るさのちいさな船
『細すぎるそんな手じゃ ろくに進めやしないよ
 キミが思うより、目指すものは遠いのに。』
ほんの近く 聞きなれた声 振り払い帆を張った
窓を...

【曲つきました!】 リトル・アルゴ

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「一人で悩んでしまっているきみに、ぼくに何が出来るだろう?」
わからないけど何かしたい、きみに笑ってほしいから、会いに行くよ!


そんな風景を、星座と絡め、航海に見立てて書きました。
テーマにした星座は「アルゴ座」。
ギリシャ神話に出てくる、アルゴ号という船の星座です。
このアルゴ号にたくさんの人が乗り込み、黄金の羊の毛皮を求めて旅をしたのだそうです。
が、このアルゴ座はあまりに大きすぎるため、現在では、ほ座(帆)、とも座(船尾)、らしんばん座(羅針盤)、りゅうこつ座(竜骨)の4つの星座に分かれています。
アルゴ座という星座は存在しなくなってしまったのですが、それはあくまで名前の話。星図などでは、これら4つの星座はきちんと1つの船として描かれています。

誰かを大切に思う気持ちが大きければ大きいほど、異性なら「好きなの?」と勘繰られたり、偽善だと罵られたりしてくじけそうになりますが…、
なんと言われても、大切に思う気持ちはきちんとそのままあるはず、というのをアルゴ座分割の話に混ぜてみました。

他にも「約束」をスハイルと読ませたり(ほ座にある星のことで意味は「誓い合った星」)、アルゴの求めた「黄金の毛皮をまとった羊」から「きれいごとで着飾った言葉」という言葉を選んでみたり、直喩はもちろん隠喩をいくつかちりばめました。
『』部分は自分への、自分自身の弱気な声のつもりです。