星が降る夜
星が降る夜
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空と海の境界線
星屑が描くアーチ
夜に咲く花は人知れず此処で眠ったまま
乾いた心を溶かすような
泡沫の夢を見れたら
そうしたら「また明日ね。」なんて言えたのに
巡る巡る
また周回軌道上
淡い光は心象風景に
最期の輝きを放った
流れてゆく 流れてゆく
静寂の黒を染めるように
永遠の刹那 塵となった
ミーティア ミーティア
どんな風に どんな風に
この想い伝えればいいのか
埋まらない距離がもどかしいんだ
サテライト サテライト
「...馬鹿。」
光と闇の悲しい物語
寄せて返す波音 そっと
砂浜に書いた字を攫った
空の彼方 星の彼方
語り紡がれたプロローグ
爪弾くライアー 遠く高く
オルフェウス オルフェウス
誰のために 誰のために
歌い続ければいいのか
心に穴が空いたようだ
リグレット リグレット
心の中 心の中
残ったのは君の影だった
星が降る夜 花束を手に
廻り廻る無数のどこかに君は居るんだろうな
最後に一つ 星に願いを 嗚呼、忘れないように