【がくぽV3】修羅ーイクサガミー【オリジナル】
がくぽV3オリジナル曲です。
修羅―イクサガミ―
A
血煙の混じりし風が
身を旗を馬を撫で付け過ぎる
陽は疾うに草叢へ堕ち
首級を追う眼は山犬のそれと化す
B
水面に揺るる月影が 寂滅を謳う
一太刀喰らうは 人なれど
今宵一夜は戦事
猛者の首狩数珠を結う
S
寒梅の如き白妙の功は
夢幻と知りながら
乱杭の如き屍の荒野
焔の海を駆ける
A2
雷鳴に轟く御魂
青い火を 纏う 神馬で駆ける
其の姿 壮麗なりと
禍々しきかな 戦神 修羅の王
B2
稲穂の燃ゆる魁と 灼熱の伝う
一度揺るるは人なれば
今宵人世に暇乞い
夜駆け 倶利伽羅 罪を綯う
S
骨灰の如き 叢雲の 輝夜
無間地獄と 知りながら
幻蝶の如く 彷徨は 荒野
現の宵を駆ける
C
壱つ 雛の幻を追いて
弐つ 経津主の罪を纏うて
参つ 御魂転がる成れの果て
肆つ 夜風に寂絶を悟る
伍つ 生くるは現の夢なり
陸つ 無常の六道に堕つる
漆つ 名を成し祀らるは空虚
捌つ 刃の山を焼き尽くす
断罪の如き 降り積もる業や
揺れて動くは塵芥
幻燈の如く死に絶えた荒野
終らぬこの時が巡る 嗚呼