セレシェイラ ~五月にしか咲けない桜~
メインタイトルはポルトガル語で「桜」を意味します。70年代のフォーク・サンバというかサンバ歌謡というか、そんな雰囲気のアレンジで曲を作りました。
まぶしいくらいの想い人を前に踏み出すことが出来ない自分を遅い北の桜に重ねた、愛惜の歌です。
本来は男歌なので初音さんの声も少し勇ましい感じです。
(歌詞)
街が華やぐ頃 僕の心は遠く
冬芽の殻を固く閉じて 何も語らない
言い出せない それは北の大地の定め
愛しさにほころぶ気持ちを 凍てつく記憶が縛る
今、貴方にそよぐ風が どんな色か知っていながら
理(ことわり)に背く勇気も持てぬ弱さが悔しい
まるで五月にしか咲けない桜のような
何もかも遅すぎた恋は 空しく散ってゆく
華をまとう貴方は 誰よりも美しく
四方の気づかいも忘れず 何も乱れない
釣り合わない それが北の男の悩み
似合いの服も見つからない 無骨な体が憎い
場違いな歌を怒鳴って 未来の種困らせるより
ふさわしい季節を悟り 耐える旅路を選んだ
まるで五月にしか咲けない桜のような
何もかも遅すぎた恋は 空しく散ってゆく
満開の丘に登って 生まれ変わる兆しを得ても
面影はかけらも見えず 永遠に願いは届かない
香る五月の空 桜の花は揺れる
一人きり涙に埋もれて 貴方をただ想う
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■ニコニコ動画→http://www.nicovideo.jp/watch/sm2603712
(ピアプロより、nikogeさんのイラスト「冬空に歌う」をお借りしています。ありがとうございます)