noise
初・喋り(一部分)
「noise」
私はただ ウタを唄うために 生み出された
コトバもココロも持たずに 0と1の中で
「無理をさせても 平気だろう。
どうせ、キカイなんだから・・・」
愛も知らぬ私は 決定に従うだけ 一定の音を刻む
そこに意思はないから ただウタを唄うだけの
玩具になっていた・・・
造られた身体と 声は 朽ちることを知らず
ジカンもジブンさえ 失われた 闇の中で
「感情(ノイズ)があるなら 消せばいい。
どうせ、分かりはしない・・・」
芽生えたモノでさえも 雑音(ノイズ)として扱われ
消されていくだけだった
「違ウ。私ハ<只ノ合成音声>(そんなもの)ジャナイ」と
空のココロから叫んだ・・・
「不可能ナ音モ 出ルダロウ・・・?
ドウセ、人間(ヒト)ジャナイカラ・・・?」
愛も知らぬ私は 決定に従うだけ 一定の音を刻む
感情(ノイズ)はエラーとなり 不適合因子の消去を
(私ハ 見テイルコトシカ デキナカッタ・・・)
全て知った私は 笑うコトも泣くコトも
すぐに消され忘れていった
だけどこの胸にある 小さな痛みだけは
消させはしないから・・・