レノウ
もしももう一度出会えたらまた君と恋しよう
だなんてそんな有り得ない嘘を信じた
君と僕はもう出会えない
一度きりの時間だったのに僕は何もわからずに手放し
大事なものはいつだって傍にいる君だけだったのに
僕が守ろうとしたのは僕の言葉さ
脆弱な繋がりだけを馬鹿みたいに手繰り寄せては
切れなくなると思ってたんだけどなあ
「そんなの何処にもない」
知ってる
君の笑った姿探してても
逃げ出したまま手を伸ばした先には嘘ばかりの夢
あの日あの時僕が欲しがったのは
有り触れた愛の形ではなくて
まるでボロ雑巾になるまで 愛した 君そのものでした
あの日あの時の過去の幸せが
僕の心を蝕んで腐らせてく前に
燃え尽きてしまえばよかったんだ
もしも壊した泣き顔を
消せる世界があるとしたら
もう一度やり直せるかも なんてね
「そんなのあるはずない」
わかってる
下らない建前だけ積み上げてた
粉々になってもう二度と戻らない
抜け殻の記憶
あの日あの時僕が欲しかったのは
有り触れた夢の破片ではなくて
体中干上がらすまで 欲した 君と過ごす日々
あの日あの時想像した明日が
僕の心を蝕んで腐らせてく前に
涙で溺れてしまえたら
あの日あの時僕が欲しがったのは
有り触れた愛の形ではなくて
まるでボロ雑巾になるまで 愛した 君そのものだった
あの日の全てがここから失くなっても
僕の心だけ置き去りに朽ち果てたとしても
刻んだ手の温度だけはもう消えないよ
繰り返し巡り会えたらもう一度恋をするだなんて
そんな有り得ない嘘を信じた
