漫ろ雨
漫ろ雨完成版。8月8日更新、音割れしますorz
音質悪いので試行錯誤中(´ω`)
雨が屋根や窓を打つ音って聴いてると癒される。
この時期の雨は蒸し暑くて嫌だけど(´Д`;)
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零(こぼ)れ落ちた水の粒
天(あめ)と地(つち)を縫い合わせ
褪せた昔の映像を
滲ませながら鮮やかにする
両の目閉じて 甦る
淡い光の 優しい日
八千代の百群(びゃくぐん) 帆を浮かべ
何処へ往くのか いざ知らず
ひらり胡蝶の すさび舞う
万花の時は かき消えた
零れ落ちた水の粒
破れた硝子の思い出を
繋ぎとめてくれはしない
(ただ)其の破片を濡らすだけ 声を嗄らして 漫ろ雨
霞む景色は 過去を呼ぶ
金色を呑む 漆黒の
命連れてく彗星(ほうきぼし)
掴みきれない 其の光
月白(げっぱく)の刃 研ぎ澄ます
今は昔 その昔
声なき声は戒める
大事なものは 知らぬ間に
掌(てのひら)から失せている
零れ落ちた水の粒
荒野に咲いた 白い花
その一輪を もう二度と
失わぬと やおら告ぐ
零れ落ちた水の粒
天と地を縫い合わせ
淀みに消えた思い出を
洗い清める 漫ろ雨