愚か者め、嘆くが良いわ(オケ)
【愚か者め、嘆くが良いわ】
息はやがて火を吹き消すように
鋭く可弱い音を立て逃げるのさ
嗚呼 此の声には
吐息を弄ぶ程に
確かなものなど無かった
さぁ喚けよ
今 お前の手が
汚れる為に在るのだと云うのならば
嗚呼 未熟を泣く
お前自身なのだと知れ
朝が冗談の様に眩く笑った
夜の漆黒は何処へ散った
一秒が過ぎ昨日は消えた
足跡など薄汚れて見れたもんじゃない
さぁ奪えよ
今 お前の眼が
汚れた明日しか見せないと云うならば
嗚呼 何もかもを
受け入れてひたすら這え
空席目立つ列車から今
飛び降りて逃げ延びてみるかい
逃れるなんて出来やしないんだ
汚れて尚お前は生きる為に生まれたのさ
さぁ謳えよ
今 お前が鳴かせる声には
美しさなど微塵も無い
嗚呼 それでも只謳い続けるがいいさ
それがお前なのだから
悲しさなど捨てられるものか
お前を成す全ては闇に飲まれてる
嗚呼 それでも
なぁ 生きていくしかないだろ
さぁ喚けよ
今 お前の手が
汚れて泥すら掴めぬのだとしても
嗚呼 未熟を纏う
お前自身なのだと知れ
それを受け入れて生きろ
嗚呼
さぁ
生きろ
謳え
お前を