戦律の四重奏(カルテット)
終戦記念日に合わせて作ったKAITO曲です。
<歌詞>
今は遠い昔 忘れぬあの日々を
今もこの命 噛み締め生き続ける
祖国に、家族に 友に、愛しき人に
別れを告げ行く 帰らぬ覚悟胸に
揺れる心抑え この体でもう一度
祖国の土を踏みしめる日を 夢に見て
皆と笑い涙して 抱き合った肌の温もり
過ぎし日々の幸せを 波、風、鴎と歌う 四重唱(カルテット)
いつか知らぬ間に 時間は流れゆく
絶えず繰り返す 銃撃戦の中で
倒れた仲間と 撃ち取った敵兵と
命ありながら 死にゆく我が心と
あれほど夢に見た 祖国の地へ戻る日も
遠い過去の記憶の中へ 消えてゆく
時と場所を選ばない 銃撃、爆撃、砲撃と
傷に喘ぐ泣き喚きが ただ悲痛に奏でる四重奏(カルテット)
逝った仲間らと生還兵の心は
敵兵からも祖国からも 殺された
天の戦友(とも)への悲しみと 終戦(お)わった後の虚しさと
我ら生き残り達の 亡き心と歌う四重唱(カルテット)
今も世界のどこかで 燻ぶる戦火の火種
繰り返される過ち 絶えない戦律の四重奏(カルテット)
作詞・作曲 Nen-Sho-K