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「サクラフィクション offvocal(with Rin)」の創作に利用した作品

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サクラフィクション offvocal(with Rin)

Plutonius(ハヤカワP)

Plutonius(ハヤカワP)

「サクラフィクション」

それはよく晴れた日の午後
長い長い春休みは突然
終わっちゃった
何の前触れもないまま

僕だけに見えるトモダチ
君と過ごした時間が終わる
気づいちゃった
もう一緒には 行けないって

時間は二人を追い越して

サクラ舞い散る道を二人乗り
ペダルは軽く 僕ら笑い合う
どこまでも行けると思ってた
二人なら行けると思った
サクラハラハラ 降り注ぐ道
僕はスピードを上げた
自転車が止まったら君は
きっと消えちゃう
きっと消えちゃう

さよならはまだ
サクラフィクション    


初めて君が見えたのは
小春日和のちょうど こんな日
満開のサクラハラハラ散りゆく道

「この樹の下には何が埋まってると思う?」だなんて
大人びた口調で僕に問いかけたね

お願い もう少しだけ

サクラ舞い散る中で二人きり
僕とよく似た君と笑い合う
やがて来る「その時」の予感に
怯えながらぎこちなく笑って
二人で過ごした時間と
ナミダハラハラこぼれ落ちてゆく
僕の手はまだ小さいよ
君との思い出こぼれてしまうよ

「ねぇ 見えなくなるけど 
 それはきっと
悪いことじゃないよ」

サクラ舞い散る道を二人乗り
ペダルを強く 強く漕ぎ出す
肩を握る君の温もり
まだ消えないで
まだ消えないで!
「ありがとう」って一言
君がささやく 小さな声で
薄れてく消えていく君が
僕の時間を加速して
僕は一人自転車で
坂道を駆け下りる
ナミダハラハラ
泣いてなんかない
ナミダハラハラ
泣いてなんかない

さよなら 僕の
サクラフィクション