【鏡音レンappend・KAITO V3】似非王子（仮）【オリジナル】
雪の様なお姫様 森で置き去りにされて
ひとり 留守中に林檎食べて 眠る 硝子の寝台
十五歳のお姫様 茨 覆われた城で
ひとり 訪れた塔で錘に刺され 百年の眠り
夢見ながら待っている最愛の救世主を
閉ざされた部屋の中 ハッピーエンドになる口づけを
埋葬された雪の姫と目覚めぬ茨と
自業自得の結末だろ？ 恨むなら自分を
誰が助けになんて行くか！王子だからって！
閉ざされたこの楽園から 出る気なんてないさ
灰かぶりなお姫様 今日は魔法のドレスで
ひとり 一目ぼれの舞踏会 すぐに 別れの十二時
塔の上のお姫様 魔女に 奪われた家族
ひとり 幽閉されている中 宿る 灯のヒカリふたつ
再会を願いながら最愛の救世主を
振り向きせず置いてく ハッピーエンドの切っ掛けだけを
踏み砕いたガラスの靴と切り刻んだ髪
面倒事だけは御免だ 永遠の別れを
誰が迎えになんて行くか！王子だからって！
閉ざされた部屋の中に溜まる 破かれた依頼書
部屋の中でひとり 待ち続けるのは王子
寝台で膝抱え ハッピーエンドになる迎えを
不貞腐れた引きこもり王子 肩書きに潰され
不平等な物語ばかり 誰か助けてくれ！
お姫様は待ってるばかり！王子だからって！
たまにはそっちが来ればいい！閉ざされてる部屋に
閉ざされた暗い部屋の中 寝台で眠る
不貞腐れた王子の側に 彼のためのknight
