木魚と金魚
覚めない夢の端っこで わたしはちょっと参ってる
映えない生の真ん中で わたしと言えば知恵遅れ
おわりのいろ ひえたひざし わたしなにもなれなかったの
冴えないほんとの隅っこで わたしはちょっと縮んでる
おぎゃあおぎゃあと喚くから 子供は嫌いと打ち捨てた
木魚の音に揺らされて わたしはこうも浮き沈み
幸せはラップに包まれて 冷蔵庫の中眠ってる
しょしょしょしょ正気? まままま待って
ぐっさりぱったりまた飛び散った
じっとりうっとり見つめていた きょろきょろ動くその瞳
しょしょしょしょ正気? まままま待って
ぱっちりぽっかりまた飛び起きた
うっそりべったり独り占め そんな不思議な夢を見ていた