セカイ系少女は魔法使いに恋をする(仮)
セカイ系少女は魔法使いと恋をする
君は いつも通り 笑っていた
仕方ないと作られた顔
僕は憎む セカイのこと
君の声を守りぬくのさ
泣いた 声を聞いた さびれた音
君の骨が汚れた場所で
僕は騙る 理想の嘘
君の顔に蛍が咲いた
正解を求める浅ましさに
道徳に刻まれた愚かさを
僕は魔法使いなんだ
君の病気なんてすぐに
直してしまえるんだって
ほら!「クトゥルクトゥルシュトリパ!!!」
魔法とか常超能力とかなんかは使えるはずもない
それでも君の涙が脳に響くんだ
やらなきゃ男じゃない
身の程知らずだなんてわかってる
不可能だなんて言うなよ
私の事は忘れてとかいうテンプレを吐くなよ
ねぇ
君は いつも通り 笑っていた
かじかむ手は すぐに寂びつく
僕も笑う すぐに治ると
爪を立てて 苦し紛れに
正解を求める僕の前に
にやついた少女の声が響く
生まれてすぐの僕らに渡された
義務、モラル、教義捨ててしまえたら
こんな素晴らしい生などないよと
こんな素晴らしい世界で唄えば
きっとぼくらは笑って暮らせるし
きっと君にも優しくできたのに
セカイは既に大人に犯されて
残飯探して彷徨うばかりだ
クトゥルクトゥルシュトリパ・・・
意味なんかないけどさ
クトゥルクトゥルシュトリパ
それでも
叫ぶんだ
嘲笑の的にされたってそんなのは構わない
それより君の心が錆びてしまうんだそんなの耐えられない
君を助ける方法があったよ
騙されてるとか言うなよ
君には教えられない秘密の呪文があるんだよ
魔法とか超常能力とか僕には使えるはずもない
それでも君の全てを愛してるんだよ
死んだって構わない
二人で生きていけたら良かったよ
君の目隠し俯いた
僕の事なんか忘れてとかいうテンプレを吐くのさ
ねぇ