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蝉の鳴き声は掠れて
吹き抜ける風が心地いい
空は茜から瑠璃色へ
音もなく自然と変わってゆく
見慣れた景色も今いるこの場所も
いつの間にかなくなるのかな
袖を振れ思うまま
秋の夜長に身を任せて
夏の終わる匂い誤魔化すように
移りゆく季節の中空虚になる心の内を...

揺らぐ人の波を傍らに
夏の街は静かに影を纏う
風の変わりを肌で感じて
目を閉じればすぐそばに青春の足音
夕暮れを映すキャンバス
滲むように茜色がとけてく
空を照らし出す優しい輝き
広げた五線の譜に閉じ込めて
空へ届けるのこの声にのせて
返事が聞こえなくても...

色のない毎日を過ごす
終わりをただただ望む日々
「今日は誰かが望んだ明日」
……知ってるよ。
生まれた意味も分からないくせに
感情のない街並みを歩いてく
明確な目的地も夢も定まらないまま
何一つ人より秀でてない僕は
居心地のいい居場所なんて見いだせないから
死にたくて死ねなくて...

窓の朝日に誘われて
伸びをしながら外を見る
今年も来たんだ魔女子さん
杖も箒も使わずに
街の景色は変わらない　　　　　
行き交う人は違うのに
これも全部あの人のせいだと
そう信じていたかった
甘い甘い春は
青い青い春と...

ふと気付いた時は多分すでに遅くて
君の姿どこかでずっと追ってた
すれ違っても気づいてないふりで誤魔化して
胸の鼓動を緊張と一緒に飲んだ
不安だけ募る毎日をこれ以上味わいたくない
曖昧な気持ちが胸を...
あー！悩みだけ抱えてても変わらないのに！
I love you の一言の前に抱きしめてしまえたら...

今日もまたどこかで　誰かが笑顔で話してる
きっと平安時代でも　笑顔で話していた
今日もすぐ近くで　誰かが歌を歌ってる
きっと地球の裏でも　歌を歌っている
悩みとか失敗が重なった時も
大丈夫さ
２０万年続いてるんだから人類は
昔も今も変わらない　喜びや不満は　いとをかし
恋に仕事に明け暮れて　一日を終...