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A
愛というものは
いったいなんだろう
誰に対して使うのかも
誰から言ってもらえるのかも
まだよく知らない
B
抱きしめられた腕の温もりも
優しく撫でる手の温かさも
この身体には染み付いていない...

　音を立てながら崩れてゆく理性アナタ無しでは生きていけなくなるただ傍観している気が付かないこの声だけ聞こえない
　分裂している神経自分が自分じゃない感覚囚われながら空気のよう居て欲しい気持ち揺らぎなどない揺り篭に揺れてた
　躯体を暖めアナタの唇が優しく触れる子供の顔なら幸せだと伝わらない真実を確か...

白と黒が音をたてて壊れる
真っ白な自分も
真っ黒な自分も
全て壊れたら
一体何が残るでしょう
白が黒を壊すの？
黒が白を壊すの？
分からない恐怖
中間的な僕なんて居ない
壊れて...

手を伸ばしても届かないなら
鉄の処女の腕に掻き抱いて
光さえ差さない闇の中へ
僕と共に堕ちてと君に乞う
黒いベール被せた君の額に
口づけ落として鎖を絡めた
先の見えない出口もない
堕落の楽園で
絡めた指白くなるほど
お互いの存在確かめ...

篋に睡る贄の少女
深紅の瞳と漆黒の髪
罪を繕う双の手首に
喰い込んだ棘の痣
誰もが皆贄を嘆き
彼女の死を倬むけれど
その虚空の瞳の奥
少女はただ視ていた
浅ましく痛ましくこの世の生を受けしもの
涙が溢れるのは...

錆付いた楔を引きちぎり
止まった時を刻みだす
愛した君は既に飛び去って
僕の生誕を貶める
赤い月に零した血を嘲笑い
かざした十字を振り下ろす 　君の顔
愛して　愛した　僕の恋
恨まれ　呪われた　僕の生
さよなら　佐用なら　サヨウナラ
君のいない　世界を呪おう...