タグ:太陽と月のロンド
2件
(くだらないなぁ……)
粗方予想はついていたものの、人数も獲物も何もかもが余りにも予想通りで、乾いた笑いが浮かぶ。
敢えて言う為らば、浮浪者らしきその男共は薄汚れているものの若い青年から年老いた男まで様々に見えた。
(これが、此の国の現状……。)
国から生き血を絞り取られ、恩恵等爪の先程も受ける事も...太陽と月2
ゆめ
(……気分が悪い。)
朧月が浮かぶ春の夜。
少し夜風にでも当たろうと外に出れば、未だ大した時間でも無いのに見渡す限り、丸で街そのものが眠りに着いたかの様に静かな闇が広がっていた。
否、それは夜に限った事では無く、昼間だろうと変わらぬ光景。
国から言い渡された突然の重税により、あっと言う間に街は荒れ果...太陽と月1
ゆめ