タグ：性的倒錯シリーズ

快楽の断片だけが平和への礎を築くとすれば
歩幅にさえ迷う葦にゆけるとこなどあるだろうか
悪戯に散乱してく幸がまた上辺事を摩り押し付けて
儚気芽吹いてく不幸踏み躙る幸の不幸へと
嘆いていても変わらない激情ならば
両手も高めに笑顔も高めに
惚気出すIrony
僅かな優しさで意味を問う行為に
メッキの自画...

過剰な質の囁き
埋める　響く　繰り返す
鮮やかな痣の踏み絵
増える　凝らす　拐かす
這え沿わす謎　粧し込む瞬き
振り子する杖　輝いて躊躇に
aha hah an
まだやめないで
まだいかないで
まだおえないで...

素敵に真面目に生きるのが
味気ないと感じ始めて
息する奇異の身の面倒に
死にたがりの重い手首は
釣られてばかりはごめんだね！　と。
このままもう
考える間もなく
知れたことだと
開き直れ
楽になる日まで...

懐かしい限りだね
二人きり何枚も
素っ裸撮りまくる
プリントでセクシャリティ
笑って笑って
言葉はいらないよ
どこだっておんなじさ
どうせだからここでこのまま
愛を紡ぐフリをしよう
がんばれがんばれ...

20通り凸凹か
20経緯の並列か
確かめてあげる
抉じ開けてもいい？
切歯犬歯臼歯
何番目の君が永久
ミルク色欲しいなら
洗い浚い抜くよ
炎症で痛んでる
象牙質軋んでる...

古書のかほりに包まれて
渇き印気に侵される
酸化紙片に侵される
私を
文字が埋め尽くす
軈て
文字と融け合って
一文字
になる夢を見る
酸化した...

鼻腔から読み解き知り尽くす
欲望の色当てアカとシロ
見て呉れの支配を掻い潜り
真実の姿を思い知る
趣く浪漫説き
夢を喰らう
貘になる
アカは生き為す理屈で
シロは生き為す掃き溜め
織りなす浪漫はとばして...

巴里の空に薔薇が舞い
海の底から罪を乞う
言い得て妙なる恋を知り
然らずも悩まし世の情け
汚れを纏う僕と君
出会うまでのABC
数えて嘆くもはからずも
時に荒めく純情は
投げ合うコプロラリ
跨ぎ合うトリアージ...

縫い目の抜け目を掻い潜る先
開幕一番の言葉をなくした
暗闇の向こうを見据えるほどに
見えざるものだけギラギラするから
気合も
男も
竦んでしまった
今一番目に手に欲すのは
嘔吐気と餌付けの境に或る物
入って戻っても一度会って...

下拵える手
中指たてる少女
常套句は慈愛
なるべくしてなる聖人
巧妙な手口
神経質に知り尽くして
雑音までも知り尽くして
ファルセットに尻従えて
本能に語るより
くだらなく遊ぶより...

初めは軽い気持ち
それなのに抜けられなくなる
火遊び
整然合理故の相入れ難し其れは
混沌が生む変異。
甚く遍し歪み　完全形体の極み
想う程　焦がされゆく　足掻く度　弾けていく
胸の奥　爆発する　瞬きが　支配する
氷雨の中シンクロする高鳴り
振り撒くのは裏漉した罪の蜜？...

原罪を受け容れて
撥弦する韻律に
抱かれて眠れ明日まで
ららら舌鋒　なうなうなうなう
今の今も意に介さず意に染まない
原罪は霧の中現在は夢の中
変わることなく進行中
一つの丘に慰撫を埋めたら
復活するのは僕か君？
ふざけてないで早く寝ろ...

伸縮自在の合成樹脂
五つの触指を包んだなら
誘惑に猛る僕そのものを
見下しの最中侮蔑して虐げて
月明かり
突き刺す部屋
音色だけで儀式支配する
迷い子
群れ
手向けた流離いと空詐偽の感情...

Ａ
構ってほしいのなら
ちゃんと言う事があるでしょ
躾けたことくらいは
飲み込みなさい
Ａ
おねだりの時はちゃんと
蹲踞開脚投地して
両手は胸に添えて
喚きなさいな...

ねぇ、ぼくにもっと触ってよ
キレイなきみの手でもっと優しく
冷たい、死なない、生きてない、左手で。左手で。
蠱惑な矩形の
言葉は妬ましい程
詭弁な、方程式
ねぇもっと！壊してよもっと！
本当の物なんて何一ついらないから
どうしようもなく壊れた物が好きで
どうしようもない自意識だけが浮かぶ僕だよ僕だよ...