作品一覧
その他
オンガク
最後に ちゃんと 目をあげたのは小学生のころだったと記憶している この学園の門をくぐったその日から、 つねに トイレの 床を 目の高さ、正位置として生きてきた 犬持己卓が いまでは 紅鶴木といわれた ミルクティー色の 髪の 少年を見下げる眼差しで 照りつける7月の太陽を背負っていた 立ち上がった...
赤い蝶の界①---8/10