作品一覧
その他
オンガク
高い高いあの山の くるりまわった裏側に ひとりの姫が住むという 白くて細い足と腕 真っ黒お目めは何うつす 日がな一日お外を見ては 焦がれたおのこを待つという 百夜通えば心を許す 契りを交わしたあの日から あぁ幾年が過ぎたのか...
泣き姫~百世の恋の物語~
丘からの風が弱くなる もう直ぐ夕暮れ 空の色 照れたように 赤く赤く染まってゆく 遠くから僕を呼ぶ声 波の音を聞きながら テトラポットに飛び移る まだ帰らない 帰せない 僕は 見つけていない まだ返せない 返さない...
家路~ずっとずっと一緒に帰ろう~