ひじり

今日もぼくは窓を開けて
影法師が逃げ込んでくるのをまってるの
ハタチの夜に無邪気の真似事
窓を開けたのは換気の為さ
部屋にいるのはする事がないからさ
無関心のふりして
有りもしない期待をしながら
今日もぼくは窓を開けて
影法師が助けに来るのをまってるの

ずっと聞こえていることのは
きみの中に留めないで
その手を動かすなら
その喉を震わすなら
音になる
素晴らしい評価はなく
消したくなるいくつでも
救われなかったことは
今までもあったのでしょ
音は無い...

もしも僕が
今にいなければ
「明日晴れたらどこか行こう」
なんて台詞言えたのかなあ
もしも僕が
ひとりで生きていて
ひとりで死んでいけるような
君の理想像でいたらなあ
そんな
叶いそうで叶えないもしも話が...

終末時計を知っているか
世界のどこかにある時計
世界の終わりを刻む時計
その長針が短針と頂点で
交わる時に世界は終わる
終末時計を知っているか
誰が動かしているのかも
解らない歯車仕掛けの針
世界はどうやら秒読みで
崩壊が迫っているらしい...

朝の光を吸い込んで
もういちど幕を降ろした
朝日は夕暮に似ていて
呼吸の方法を忘れかける
真実を知って一旦
あ、と声を出すひとり
からだは目覚めなかった
どうでも良い事と気づいた
罪悪感の和え物
猜疑心の漬け物...