プロフィールのテンプレがあればいいのに。 って思うくらいに、プロフィールって何を書けばいいのか分かんないです。 プロフィールをすらすら書けるひとってすごい。
プロフィールを見る投稿作品6作品
もっと見る-
――これは誰にも言えない秘密の恋。
好きな人はいるの、と訊かれると一瞬戸惑ってしまう。
正直に言ってしまいたいと思う気持ちが胃の裏側から込み上げてくる。けれど、そんなことをしたらどんな風になってしまうか分かっているので、あたしは結局笑って誤魔化す。
「誰もいないよ」
あたしがそう答えると、み...倒錯ナルシスト
-
飛び起きるようにして女は目を覚ました。
胸の奥が燃え上がるように熱いくせに、全身は汗に濡れて冷えていた。
荒い息を吐きながら起き上がろうとしたが身体に力が入らず、ベッドから転げ落ちてしまう。床にぶつけた頬が痛かったが、それには構わず女は這うようにして床を進み、テーブルの上に置いていた鏡を覗き込...GIFT 2/2
-
――首を絞めている。
両手を回せば指が余るほどに首は細く、少し力を込めれば折ることも容易いと思った。
腕の下で小さな身体は藻掻いていたが、女の下から逃れることはおよそ不可能に思われた。必死に女の両腕を掴み、爪を立てているが、女の力が緩むことはない。それどころか、ゆるゆると真綿のような鈍さではあ...GIFT 1/2
-
文庫本の頁をめくる。
誤って数頁、まとめてめくれてしまわないように、ゆっくりと丁寧に。
片手で本を読むのにも、いつの間にかすっかり慣れていた。膝の上に本を置いて、撫でるようにして頁をめくっていく。読み始めと読み終わり、本の最初か最後にまだ頁がたくさん残っている間は要注意。ちょっと膝を動かすだけ...私の右手、彼の左手【JBF】
-
嵐の爪痕が、あちこちに散らばっている。
例えば、アスファルトを埋め尽くす幾多の塵芥。
例えば、曲がったまま二度とは戻らない木々の軋み。
例えば、深く噛み付けられた唇の傷。
不意に空を見上げれば、昨日までの黒雲は遥か彼方、今は唯々透き通るような青い空。そのまま視線を落とせば、昨日とまるで変わ...【magnet】磁力の蝶【右肩の蝶】
-
――初めて見た瞬間にはもう好きになっていた。
「それ、一目惚れってこと?」
目を爛々と輝かせてミクが訊いてくる。口に出しては言ってこないけど、リンも似たようなものだ。リンの隣に座っているレンは、いつものようにそっぽを向いている。
「うーん。どういうのが、一目惚れ、っていうのか分からないけど、でも...君恋【カイメイ支援】