ゆのか

曖昧な境界はなぞらないままで
くちづけをして
ひそやかなまばたきでそっと合図して
くちづけをする
あおい、はる　が
とおく　かお、る
まぶたのうらセカイ、なごる少女に
くちづけをして
不器用なさよならの指切りしたこと
忘れたフリして...

迷子がふたり 出会って
指切りした昨日と
指切りされた明日があったから
またね、歩いてけるよ
スニーカー 水蹴り飛ばして
雨降り、街を歩く
橙の明かりに浮かぶ
ボブヘア少女
どこを目指しているの？
あっち　こっち　どっち...

つむぐ　つむぐ
ほつれないように
カーテンがゆれて
ひかり　もれて
あたたかがみちる
まどろみのくうき
羊毛にうずもれる
昨日の夜中　数えとばした132匹目は
おひるにわたしをさそうの
誘惑　ゆらり...

わたしはしにます
うそつきなわたし が つける
たったひとつ
かんぜんなほんとう
あくせいしんせいぶつ が むしゃり
なんだってね
とにもかくにもにも
わたしはしにます
※わたしはキミの
　やさしさ で しにます...

さびしさで塗り潰された 夜
静謐に迷子
「こばまれてしまって、」
足りない酸素
ひたひた　純粋　あふれて露出
暗い、くらい、夜のすきま
CO2が無造作に
部屋の隅
ぬいぐるみのeyeでみつめている　ちくたく
震える膝を抱きしめた...

まだらなアスファルト
曇天のすき間に太陽
泣きそうだ
呼吸が、湿る
雨の日に会ったキミとは
お別れだね ばいばい
環状線　ゆられて廻る廻る
終着はどこ
いつかの足跡を辿って
いつだって迷子になる...

ララ　僕らの時間
齢2000の木(おじいちゃん)の足元で
呼吸二つ　梟(ふくろう)が鳴く
キミの鼻唄　ラララ
いつの間にか覚えてた
ラーラララ ラーラーラー
夜空に溶けてゆくメロディ
シンデレラはスキップして
硝子の靴はおいてけぼり
零時　キミの隣＝指定席...

神様は信じないのに
舌を出したアインシュタインは
信じるの？
古文・現国・英語に歴史
子守唄でしょ
サ　イ　ア　ク　！
オネムの時間は睡眠学習
理想と現実のギャップに船酔い
まだまだあたし
夢見てたいの...

さっきまでの雨
いつの間にかおさらばしてて
おいおいって思うんだ
たまに地球の自転に
ついていけてないような
気さえするし
はろーはろー
私、今　on the earth
スキップで見上げた先は七色
けんけんぱで飛び越えろ水たまり...

あたしがカミサマだったらよかったのに
あそこのコンビニの角で
キキが轢かれてた
アスファルトに赤色で
お絵かきしてた猫のこと
See you again
天国か地獄か街角で
あたしがカミサマだったらよかったのに
キミを笑わせてあげる
未来に息を吹き込んで...