千景

素早い動きで　逃げるアイツ
威圧の重力　なんのその
ささっと物陰　隠れては
嵐が去るまで　息を潜める
いつも私は　人に頼って
自分でどうにか　できやしない
弱くて　愚かで　臆病で
私一人で　立ち向かう
そんな勇気　ないのだから
嵐が一旦　去ったなら...

今、風が吹いて　あたしは歩き出す
泣き虫だったあたしには　さよならね
過去はもう　振り返らないわ
時々覗いて　微笑んでいたいの
踏み出す一歩は　とても重くて
あたしの足に　引きずられる鎖
過去へと繋がっていた　楔
あたしはあそこから　離れる事が
とても怖くて　そして
どこかとても、寂しかったんだ...

雲みたいなマイダーリン
今日はあそこ　明日は向こう
一箇所になんか留まれない
彼はとてもトラベラー
風の向くまま　気の向くまま
色んな所に飛び込んで
ゆらゆらふらふら
ゆらゆらふらふら
そんな君が私は好き
二人一緒に...

目の前で微笑む貴方
掴む手は、遥か彼方
嗚呼、茶番だわ全て
嗚呼、でも今宵統べて
其の茶番に、身を滑らせて
狂った舞を踊りましょ
苦しい今は忘れましょ
甘美な誘惑
最果の融和
終の地は嗚呼何処...